Cre(クリエ)

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ザ・ヴァーヴとの邂逅

キョンです。
この記事は去年のサマーソニック、つまりサマーソニック08でヘッドライナーを務めた、The Verveのパフォーマンスを観て感じたこと、ライヴレポになります。
彼らはこのサマーソニックで、初めて来日しました。
非常にドラマチックなバンドです。
その楽曲はまさにロマンチック。
聴いているとよく泣いてしまいます。



大阪の地に降り立ったリチャード・アシュクロフトは、あまりにも神々しかった。その存在感! 彼がオーシャン・ステージに姿を現した瞬間、背筋が粟立ち、鳥肌が立った。リチャードが彼自身たり得る所以というのは、その歌声のみならず、立ち居振る舞いにあるのだろうか。
 もちろん、我々が日本人であること、そしてここが日本であることは、その心理に多大な影響を与えたことだろう。ザ・ヴァーヴはこのサマー・ソニック08で初めて来日したのだ。いきなり「ディス・イズ・ミュージック」で、開戦を告げる。立て続けに「ソネット」、「ラッキー・マン」、「ローリング・ピープル」。勿論、大合唱も起こり、ただただ素晴らしかった。中でも、「ラッキー・マン」でのリチャードは、パワフルで、情緒的で、歌声は真っ直ぐに突き刺さってきた。思わず感情的になり、涙せずにはいられなかった。
 ニュー・アルバムから「シット・アンド・ワンダー」、「ラヴ・イズ・ノイズ」も披露。波打つ海のような重厚なサイケでリア。これが彼らの真の姿だ。「これこそが本来のヴァーヴである」と、まざまざと見せつけられたようで、圧倒された。終始ご機嫌に思えたリチャードは、突然アコースティックギターを叩き割り、サイモン・ジョーンズ(Ba)はいかにも「愉快」、といった表情を見せながら、観客に向かってその破片を投げる。
 10年近いブランクなど微塵も感じさせない、スリリングで、エモーショナルなステージを見せてくれた。中でも、ニック・マッケイヴのプレイは、非常に素晴らしかった。鋭く、そして甘く、そのノイズを脊髄直下で突き刺してきた。彼がそのサイケデリックなギタープレイによって、これほどまでに「味」を発散するとは思いも寄らなかった。再結成で、貴重な再発見。そのニックも、何が気にくわなかったのか、ラストの「ビター・スウィート・シンフォニー」の大合唱の締めくくりに、PAに対して喚き散らしながら、ギターを放り投げていた。
 非常にテンションが高い、アグレッシヴなパフォーマンスだった。それは、我々日本人が抱いていたであろう感慨が、何かしら彼らにもリンクしたからだろう。最高の楽曲を、いかにもロックンロール的に聴かせる。そんなことができるのは彼らしかいない。何よりも、この日本という島国で、ヴァーヴを目撃したことが、ほんとうに意義のあることだったのだ。
 ここが日本だったからこそ、我々がずっと待ち続けたからこそ、ヴァーヴは神懸かり的なパフォーマンスを見せてくれたのだ。

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